アイキャッチ画像引用:「アルキメデスの大戦」公式サイト
こんにちは、hana(@hana_aozora_s)です。
公開してからずっと観に行きたいと思っていた映画「アルキメデスの大戦」。本日ついに観に行ってきました。
大ヒット御礼舞台挨拶をテレビで見たのは、まだついこの前のことだったような気がしますが、映画館では、とにかく映画の入れ替わりが早い。
舞台挨拶はこんな感じでした。
菅田将暉:再タッグ希望の山崎貴監督に「ぜひこちらこそ」 舘ひろし「ついでに私も…」 https://t.co/52WramA2Lr
— MANTANWEB (まんたんウェブ) (@mantanweb) August 5, 2019
次々と新しいものに入れ替わってしまうので、うっかりしてると気がついた時にはすでに上映してなかった・・・なんてことにならないように、早く観に行こうと焦っていました。
この日映画館のチケット売り場は凄い人だかり。チケットを購入するために長蛇の列でした。そんな中やっと手にしたチケットは、たった1つだけ残されていた空席でした。
一番前列の右端、本当はもっと後ろが良かったけど、この際席が空いていただけでも奇跡。諦めずに並んだ甲斐がありました。
そんな状況の中、願い叶ってついに観ることができたので、早速レビューを書いてみようと思います。
この記事は、ネタバレありでも良いという方に向けて書いていますので、まだ観てないから知りたくないという方は、あしからず・・・
目次
制作スッタフの情報
- 【監督・脚本・VFX】:山崎貴
- 【原作】:三田紀房『アルキメデスの大戦』(講談社「ヤングマガジン」連載)
- 【音楽】:佐藤直紀
監督について
監督の山崎貴さんはCGによるビジュアル技術をたくみに使いこなした映像表現・VFXの第一人者。
2000年に「ジュブナイル」で映画監督デビューして以来、数々の話題作を手掛けてきました。
主な特大ヒット作はこちらです。
- 2005年:ALWAYS三丁目の夕日
- 2010年:SPACE BATTLESHIPヤマト
- 2013年:永遠の0
- 2014年: STAND BY MEドラえもん(八木竜一との共同監督)
- 2017年: DESTINY鎌倉ものがたり
中でも「永遠の0」は2014年年間邦画興行収益NO.1のメガヒット作になりました。今回の「アルキメデスの大戦」は、監督作品15本目です。
原作について
「アルキメデスの大戦」は、ヤングマガジン連載中の漫画を実写化したもので、漫画家・三田紀房さんの作品です。
三田紀房さんの代表作はこちらです。
- ドラゴン桜
- インベスター
- エンゼルバンク
- クロカン
- 砂の栄冠
2005年には、「ドラゴン桜」で第29回 講談社漫画賞を受賞しています。
原作漫画家の三田さんがこんなツイートをしています。
菅田さん、素晴らしい櫂を、ありがとうございました!!
みなさんもぜひ、アルキメデスの大戦を通して、戦争や日本、戦艦大和や兵器について『測って』もらえれば幸いです!#アルキメデスの大戦 #菅田将暉 https://t.co/FqY8c1RE3Y— 漫画家・三田紀房(公式) (@mita_norifusa) August 5, 2019
「アルキメデスの大戦」出演者と役柄
- 菅田将暉:数学者「櫂直」役。山本五十六にスカウトされ海軍主計少佐として巨大戦艦(後のヤマト)建造計画を阻止するために問題点を数学で明らかにしていく。
- 柄本佑:海軍少尉田中正二郎役。櫂直をサポートする中で数学者としての櫂直に心を通わせていく。
- 浜辺美波:尾崎鏡子役。尾崎財閥の令嬢で、櫂直とは家庭教師という師弟関係の中で恋心を持つようになる。
- 笑福亭鶴瓶:大里造船社長役。櫂直の協力者となる。
- 小林克也:海軍大臣大角役。戦艦建造推進派。
- 小日向文世:海軍大佐、船艦長門艦長役。
- 國村隼:海軍中尉、永野修身役。建造反対派。
- 橋爪功:海軍少将。嶋田繁太郎役。建造推進派。
- 田中泯:造船中将、平山忠道役。建造推進派。
- 舘ひろし:山本五十六役。建造反対派。巨大戦艦など不要、今後は航空戦が主流になると主張。
なかなかの豪華キャストが揃っていて、かなり見応えを感じました。
「アルキメデスの大戦」あらすじ
これは、帝国海軍という巨大な権力に立ち向かい、数学で戦争を止めようとした男の物語。
1933年(昭和8年)。欧米列強との対立を深め、軍拡路線を歩み始めた日本。海軍省は、世界最大の戦艦を建造する計画を秘密裏に進めていた。だが省内は決して一枚岩ではなく、この計画に反対する者も。「今後の海戦は航空機が主流」という自論を持つ海軍少将・山本五十六は、巨大戦艦の建造がいかに国家予算の無駄遣いか、独自に見積もりを算出して明白にしようと考えていた。しかし戦艦に関する一切の情報は、建造推進派の者たちが秘匿している。必要なのは、軍部の息がかかっていない協力者…。山本が目を付けたのは、100年に一人の天才と言われる元帝国大学の数学者・櫂直。ところがこの櫂という男は、数学を偏愛し、大の軍隊嫌いという一筋縄ではいかない変わり者だった。頑なに協力を拒む櫂に、山本は衝撃の一言を叩きつける。「巨大戦艦を建造すれば、その力を過信した日本は、必ず戦争を始める」…この言葉に意を決した櫂は、帝国海軍という巨大な権力の中枢に、たったひとりで飛び込んでいく。天才数学者VS海軍、かつてない頭脳戦が始まった。同調圧力と妨害工作のなか、巨大戦艦の秘密に迫る櫂。その艦の名は、【大和】…。
戦艦大和の建造計画を巡って、戦艦建造計画の推進派と反対派が新型戦艦建造計画会議の場で争う!
「アルキメデスの大戦」の感想(ネタバレあり)
この映画、実はフィクション
数学の天才櫂直という人は実は架空の人物です。実在した人物と架空の人物を、上手く組み合わせたストーリーを実写化した映画です。
観ていく間に引き込まれた
そこまで下調べもしないまま観に行ったので、実はもっと生々しい戦争映画だとばかり思っていたら、全然そんなストーリーではなかった。
戦争映画にありがちな戦闘シーンはそこまでなく、違う目線で作られた戦争映画だと感じて、グイグイ引き込まれて観てしまった。
主役は菅田将暉演じる櫂直。数学や美しいものをこよなく愛する天才。ポケットには常に巻き尺を持ち美しいものを計らずにはいられない。
軍隊を嫌う数学の天才が、尾崎財閥の令嬢との恋をとがめられ大学を中退になりアメリカに留学を決意。
それを引き止めた言葉は、山本五十六の「日本が戦争を始める!」という一言だった。
戦艦建造予算の偽りを暴くため、自分の持つ数学の力で国を救う・・・それを決意した瞬間から、常に行動を起こし数字を追うことを諦めなかった櫂の行動力の凄まじさに感動した。
戦艦建造計画、最終決議の場では、時間と戦いながら自分の行動から得た数字に間違いがないことを証明してみせたシーンは圧巻!
「数字は嘘をつかない!!」建造計画推進派からの嫌がらせに屈せず、自らの行動から生み出した数字を叩きつけた情熱に釘付けになった。
結局建造推進派は建造予算が偽りだったことを暴かれ、計画を断念することになる。
ラストでは大どんでん返しが待っていた
ここまでのストーリーなら、戦艦大和は建造されなかったはず。しかし、ここからが大どんでん返し!
数学の力を使って建造計画を止める流れを作れたにも関わらず、戦艦大和が造られたのはなぜ・・・
会議の後、しばらくして建造推進派、造船中将に呼ばれた櫂が目にしたのは、戦艦大和を縮小して作られた模型だった。
そこで聞かされた言葉に櫂の心が動いた。
日本の国の象徴としての戦艦大和が、アメリカ軍によって沈められる姿を日本の国民に見せることによって、日本とアメリカの国力の差を国民に受け入れさせよう・・・というものだった。
沈む姿を国民に見せるために戦艦大和を造る・・・それを受け入れた櫂。
ラストシーンでは、出来上がった戦艦大和を眺めながら涙を流した櫂。戦争に反対するからこそ、沈められるために造った戦艦大和だった。
まさかこんな展開になるとは思ってもみなかったので、ストーリーとしては、衝撃的な展開でした。
「アルキメデスの大戦」見どころ
菅田将暉さんの抜群の演技力!
この映画の主役を演じた菅田将暉さん。
戦艦大和の建造費用算出ために、思いつくことを次々と行動に移していく櫂の迫力を見事に演じ切っていた。
今人気の俳優なので、演技力の高さを知っていたにも関わらず、船の甲板を計測するシーンなど器用な手付きを見て、あらためて凄い!と思った。
会議では、黒板にバンバン数式を書いていくシーンが気持ち良い!長いセリフにも狂いがない!
かなり練習したんだろうなぁ。。。でも、菅田将暉さん、元々頭の回転が良くなかったら、あれ、演じられないんじゃない?
あとは、ラストシーンがグッときた。先のこと全てを知り尽くしているからこそ流した涙だった。菅田将暉さんの溢れでる感情表現の豊かさに心を奪われた!
柄本佑のサポート役が凄いハマってた!
ほとんどのシーンで櫂を演じる菅田将暉さんと、海軍少尉、田中正二郎役の柄本佑さんの二人だけのシーンが続く。
突然、海軍主計少佐になった櫂に対して、最初は反感を持ちつつも、櫂の行動力と数学力に引き込まれていく、移り変わっていく気持ちの表現力が素晴らしい。
ちょっとした表情を作るのが上手くて、かなり演技力のある俳優だと思う。主役を引き立たせることの上手い名脇役だと感じた。
舘ひろしさん演じる山本五十六が素敵!
「アルキメデスの大戦」は、山本五十六を主役とした映画ではありませんでしたが、舘ひろしさん演じる山本五十六が素敵だった。
館ひろしさんの持つ独特の上品さが出ていて、なんとも言えない良さがあった。
軍人独特の厳しさだけでなく、優しい雰囲気を感じさせてくれるところが、舘ひろしさんらしいところだと思って魅力を感じた。
この映画の評価は?
歴史に詳しくない私としては、戦艦大和の建造を題材に作られたこの映画から、当時の日本人の戦争に対する考え方を垣間見ることができたので、かなり高評価で☆5つ!!
戦争映画は残酷なシーンが多いから、あまり観たくないという若い人や子供が観ても、きっと引き込まれてしまう大作です。
「アルキメデスの大戦」を観た他の人の感想は?
【菅田】映画『アルキメデスの大戦』の私的な感想―菅田将暉の躍動感。戦争が生む大衆心理の悲劇― – マリブのブログ #菅田 https://t.co/8kZFFuFX1P pic.twitter.com/xTcVF0Q2SQ
— 爽太@trendysocial (@trendysocial) August 6, 2019
「アルキメデスの大戦」観た!
めっちゃ面白かった。・菅田くん凄い。軍服似合う!!
・柄本佑さんも良い!!菅田くんとのコンビが絶妙
・舘ひろしさんの山本五十六
・最後は田中泯さんが全て持ってった。存在感というか圧が違う
・おにぎりが美味しそうだった
・戦争はアカンネタバレ無しの感想 pic.twitter.com/5wKaLb5tUE
— きんきん (@TONKIN325) August 14, 2019
先ほどアルキメデスの大戦見てきました。感想言えば「難しい映画」ですかね。今まで戦争映画はほぼ見てきてますが系統が違うので評価が難しい映画でした pic.twitter.com/QM1Avlt76s
— NOJI(艦これサーカスお疲れ様でした!) (@NOJIwing) August 9, 2019
https://twitter.com/respect_okane/status/1160689909553754112?s=20
「アルキメデスの大戦」公式サイトからのアピール
https://twitter.com/archimedes_mov/status/1160022960507371520?s=20
https://twitter.com/archimedes_mov/status/1159041495535501313?s=20
「なんや、あんたら」#櫂を追い払う大里社長#しかし#櫂の考えと熱意に#心動かされる#櫂直 #菅田将暉#大里社長 #笑福亭鶴瓶#アルキメデスの大戦 #大ヒット上映中 pic.twitter.com/yncRwJCx9y
— 映画『アルキメデスの大戦』公式 (@archimedes_mov) August 11, 2019
"#戦艦大和"のシーンは半分強が、空も海も、戦艦大和も、乗組員も、全てがCGカットで出来ています。
実写部分は、甲板のほんの一部のオープンセットが作られ、撮影が行われました。#デジタルとアナログの融合#アルキメデスの大戦#大ヒット上映中 pic.twitter.com/tLP3v5yZoD
— 映画『アルキメデスの大戦』公式 (@archimedes_mov) August 5, 2019
終わりに
ついに「アルキメデスの大戦」を観てきたので、内容や感想、見どころなど詳しく書いてみました。
130分もある大作でしたが、見終えた後の満足感が凄すぎて、しばらく余韻に浸ってしまいました。
漫画の実写だとは知りませんでしたが、かなり見応えのある映画でした。久しぶりに気持ちを飲み込まれた映画だったなぁ。。。