こんにちは、hanaです。
映画「男はつらいよ」は、かつての国民的人気映画シリーズですが、第1作目からなんと50周年を迎えました。
シリーズ最新作となる「男はつらいよ お帰り 寅さん」がついに公開!
ということで、公開を楽しみにしていた私も早速観てきました。
映画「男はつらいよ」と言えば、自由奔放に生きているのに優しくて人情深い人柄でみんなに愛される主人公の寅さん。
泣いたり笑ったりと、なんかバタバタしながらも家族の温かさをしみじみと感じるこの映画が私は大好き!
ところで最新作の映画「男はつらいよ お帰り 寅さん」は、映画「男はつらいよ」シリーズを懐かしいな〜と感じる世代の方はもちろん!
おそらく若い世代の方が観ても、笑いあり涙ありで楽しめる映画です。
そこでこの記事では、最新作映画「男はつらいよ お帰り 寅さん」を観た感想を見どころとともにネタバレで書いてみることにします。
目次
映画「男はつらいよ お帰り 寅さん」のあらすじ
寅さんこと車寅次郎の甥にあたる満男(吉岡秀隆)は、サラリーマンを辞めて小説家になっています。
満男は、6年前に妻を亡くし今は娘と2人暮らし。
ある日妻の七回忌の法事のために久しぶりに柴又の実家に訪れますが、昔と変わらないお茶の間に近所の人も顔を出し昔話に花が咲きます。
小説家として評判が良くなってきた満男は、出版社の担当編集者・高野(池脇千鶴)の強い勧めで、仕方なく書店でサイン会を開くことに・・・
そこで、たまたま仕事で来日していた光男の初恋の人・イズミ(後藤久美子)と再開します。
イズミは若い頃満男と恋人関係でしたが、両親の折り合いが悪くヨーロッパに留学。
そして、そのまま仕事につき結婚をし子供もいます。
今では、国連難民高等弁務官事務所の職員として働くイズミですが、満男との偶然の再会に2人は喜びを隠せません。
そこで、サイン会が終わるのを待って満男の馴染みの神保町にあるカフェバーへ向かいますが、、、
実は、そのお店はかつて寅さんの恋人だったリリー(浅丘ルリ子)のお店でした。
リリーとイズミは、昔旅先で会ったことがあるのを思い出し再会を喜ぶうちに寅さんとの懐かしい思い出話になっていきます。
その流れで、満男とイズミは柴又の実家を訪れ母・さくら(倍賞千恵子)と父・博(前田吟)と楽しく夕食の食卓を囲みます。
そこで満男は、久しぶりに賑やかなお茶の間でかつての寅さんを思い出します。
そして、その夜イズミは、さくらに誘われて満男の実家に泊まることにしますが、、、
満男は次の日病気の父親がいる施設に行くというイズミを車で送る約束をして、娘と暮らす家に帰ります。
そして次の日父親のいる施設にイズミを送った満男は、そこですでに破綻してしまったイズミの父親や母親との関係を目の当たりにします。
懐かしい再会の喜びもつかの間。
帰国するイズミを空港まで見送りに行った満男は、別れ際になって初めて、妻がすでに6年前に亡くなっていることを伝えます。
かつて恋人同士だった2人の心には、長年お互いのことを忘れずにいた気持ちが込み上げます。
そこで、もうすでに搭乗時間が迫ったイズミは、涙をこらえ切れずに満男の胸に飛び込み、思わず口づけをかわしますが、、、
何も言わず涙を流しなが去っていきます。
映画「男はつらいよ お帰り 寅さん」の見どころと感想
もちろん見どころはたくさんありますが、その中でも特にここは!と思った見どころや感想を書いていきます。
オープニング主題歌をサザンの桑田佳祐さんが担当!
映画「男はつらいよ」の最新作では、主題歌をサザンの桑田佳祐さんが担当しました。
桑田佳祐さんが歌うと知った時は、どうして?と思って少し驚きましたが、サザンが好きな私としては嬉しく思っています。
桑田佳祐さんのどこかひょうきんなところが、主人公の寅さんと重なるからかな?
とにかく公開した最新作を観て、桑田佳祐さんが歌う主題歌もなかなか良いな!と私は思いました。
回想シーンに寅さんが登場!
回想シーンに登場する寅さんがとにかく面白い!
何気ない日常を寅さん役でコミカルに演じる渥美清さんの演技力の高さは、もはや言うまでもないという感じです。
例えば、柴又の実家でメロンを巡って繰り広げられる賑やかなお茶の間のシーンでは、映画館でも思わず笑い声を漏らす人も。
家族って、ほんの小さなことでもめたりもするけど、後から振り返ってみたらそれもまた懐かしい思い出として心に残るんだよな、、、
な〜んて思って、メロンを巡って寅さんが大騒ぎする回想シーンでは、私も思わず吹き出しそうになりながら懐かしい気持ちになりました。
ところで映画の中では、寅さんが恋心で悩む若かりし頃の満男に色々な言葉をかける回想シーンもあります。
さすが、数あるシリーズ作品の中から選んだだけのことはあるな!と思うような深い言葉が心に響きます。
例えば、夜寝る前布団を並べて満男に恋の話をするシーンでは、好きな人がいたら思っているだけじゃなく態度で思いを伝えなくちゃダメ!
と、寅さんが満男に言って聞かせる時の言葉などです。
または、、、
思春期の満男に人はなんのために生きるのか・・・
と、聞かれ一瞬戸惑いながらも、さりげなく返した一言はとてもわかりやすくてシンプルです。
回想シーンとして登場した寅さんの言葉は、おそらくどれも、現代の若い人の心にも寄り添うような温い言葉ばかりです。
映画「男はつらいよ」歴代作品のマドンナとして出演した女優さんが次々と登場!
映画「男はつらいよ お帰り 寅さん」では、かつて「男はつらいよ」シリーズでマドンナとして出演した女優さんが次々と登場します。
例えば、いつまでも美しい吉永小百合さんや松坂慶子さんなど、他にもたくさんのマドンナが登場します。
もちろん回想シーンでの登場となりますが、すでに亡くなられた八千草薫さんの若かりし頃の姿もあります。
「男はつらいよ」最新作の公開記念イベント、ポスター展に行った感想を書いた記事はコチラ!
歴代マドンナの登場シーンは、映画「男はつらいよ」が懐かしい世代の方にとっては、特に胸に迫るものがあると思います。
かつて恋人同士だった2人が飛行場で別れるシーンが泣ける!
思いがけず偶然再会することができた満男とイズミでしたが、ついに別れの日が来てしまいます。
そこで2人は搭乗時間が迫った飛行場で、お互いに長年ずっと忘れずにいたことを打ち明けます。
かつて恋人同士だった2人の別れのシーンでは、時の流れを受け入れ再び別れなければならない2人の気持ちを思って胸がいっぱいになりました。
搭乗時間が迫る中で、溢れる気持ちを抑え切れずに満男の胸に飛び込んだイズミの気持ち。
そして、満男を思いながらも、それでも現実の暮らしに戻るために気持ちを切り替えていく強さ!
2人の別れのシーンでは、私も思わず涙が・・・
後藤久美子さんが女優として復帰!
結婚のため長年女優業をお休みしていた後藤久美子さんは、「男はつらいよ」最新作で23年ぶりに女優復帰を果たしました。
最新作「男はつらいよ お帰り 寅さん」では、まだ若かった頃の後藤久美子さんが回想シーンに何度も登場しますが、、、
今回の最新作では、若い頃とはまた違うエレガントさや落ち着きのある魅力を感じました。
それもまた、年齢を重ねたからこその魅力ですね。
時の流れを経て年齢を重ねることは、決してマイナスなことばかりではないと思いました。
映画「男はつらいよ お帰り 寅さん」はやっぱりお茶の間のシーンがいい!
映画「男はつらいよ」シリーズは、家族や近所の人がお茶の間に集まる賑やかな日常シーンがいいです。
そこには、家族団欒という家庭の温もりがあります。
もちろん最新作でもお茶の間のシーンがありますが、人がたくさん集まってきて賑やかで笑いがあって、ほのぼのとした気持ちになります。
終わりに
ということで、この記事では最新作映画「男はつらいよ お帰り 寅さん」を観た感想や見どころを書いてみました。
最新作では、寅さんの家族や近所の人、また昔の恋人のその後の人生を描く中で、回想シーンとして時々寅さんが登場します。
また、寅さんが甥の満男の質問に返した「生きる意味を教える言葉」も回想シーンから知ることができます。
最新作「男はつらいよ お帰り 寅さん」は、笑いあり涙ありの素晴らしい映画です。