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【書評】樹木希林【120の遺言】を読んだ感想|人生の壁を乗り越えるためのヒントが満載!

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こんにちは、hanaです。

2018年9月15日に逝去された女優の樹木希林さん。

個性的な演技派の女優さんでしたね。ファンだった私は、樹木希林さんが亡くなられたことをとても残念に思っています。

ところで、樹木希林さんが亡くなられた後、樹木希林「120の遺言」という書籍が出版されたと知って、私も早速購入して読んでみました。

この書籍は、樹木希林さんが生前テレビや雑誌のインタビューなどで語られた「メッセージ」を1冊にまとめたものです。

私も初めは樹木希林さんのが遺言を残していたの?と思ってしまいましたが、、、

もちろん、樹木希林さんが残された遺言について書いた内容ではありませんので、どうか勘違いされませんように・・・

そこでこの記事では、樹木希林【120の遺言】を読んでみた感想を書いてみようと思います。

人生の壁を乗り越える時の大きなヒントをもらえるので、興味を持たれているなら参考にしてみてください。

女優としての樹木希林さんの印象

書籍の内容を書いていく前にまずは、私がテレビや映画を見て感じていた樹木希林さんの印象を書いてみようと思います。

私は、樹木希林さんの若い頃からの活躍を見てきた世代ですが、樹木希林さんは個性的で飾らない人間らしさのある女優さん!

私は樹木希林さんにそんな印象を持っていました。

それに樹木希林さんは、若い頃から女優さんなのにどこにでもいそうな普通の人という雰囲気の感じられる方でした。

私は、長年そんなところが樹木希林さんの魅力だなと思っていました。

樹木希林【120の遺言】の内容

上でも書いたように樹木希林【120の遺言】は、生前樹木希林さんが、女優業のかたわらテレビや新聞、雑誌などで語られた言葉を一冊にまとめた書籍です。

樹木希林「120の遺言」は宝島社から出版されています。

樹木希林【120の遺言】の表紙が印象的

とにかくこの表紙が個性的でとても良い!

表紙の写真は、「死ぬときぐらい好きにさせてよ」のキャッチコピーとともに、宝島社の企業広告でかなり話題になりました。

名作「オフィーリア」をモチーフにしているようですが、樹木希林さんらしさの溢れる表紙は個性的でとても印象に残ります。

樹木希林【120の遺言】の構成は?

樹木希林【120の遺言】は、樹木希林さんの本音が伝わる言葉に気持ちが救われていき、どんどん読み進めてしまいました。

書籍は、第1章から第8章で構成されていて、生前樹木希林さんが色々な場で語ったいくつかの言葉を各テーマごとにまとめてあります。

  • 第1章:・・・人生と幸福について
  • 第2章:・・・がんと病について
  • 第3章:・・・老と成熟について
  • 第4章:・・・人間と世間について
  • 第5章:・・・夫婦について
  • 第6章:・・・家族と子育てについて
  • 第7章:・・・仕事と責任について
  • 第8章:・・・生と死について

全ての章で、樹木希林さんがテレビのインタビュー番組などで語られた言葉をそまま綴ってあります。

また、書籍の内容は、若い時の樹木希林さんを知っている世代の方にはもちろんですが、若い世代の方の心にも響く言葉ばかり集められています。

樹木希林【120の遺言】を読んでみた!それぞれの章の感想

第1章:生・・・人生と幸福について、を読んだ感想

「もっと、もっと」という気持ちをなくすのです。「こんなはずではなかった」「もっとこうなるべきだ」という思いを一切なくす。

余分な要求をなくして、人と比較をしない、、、

また、がんになっても、ここまで生きてきたことが幸せだ!という樹木希林さんの考え方にきっぱりとした強さを感じました。

「もっと、もっと」という気持ちをなくす、、、という言葉には、いつもつい愚痴を言ってしまう自分を思わず反省してしまいました。

幸せというものは「常にあるもの」ではなくて「自分で見つけるもの」。

なんでもない人生でも、面白がることで、幸せが見つけられる、、、本当にその通りですよね。

例えば、旅行とかではなくて、毎日やっている1つ1つのことを面白がることの大切さを教えられました。

第2章:病・・・がんと病について、を読んだ感想

がんになって、整理を始めました。撮影が終わると台本は処分して、衣類や食器など1日1点は捨てるようにしています。物がない暮らしはさっぱりするんです。

以前、私は樹木希林さんが出演されていたバラエティー番組を見たことがありますが、その番組は、樹木希林さんの自宅に訪問するという内容でした。

樹木希林さんは、自宅に物を増やさず少ない物を大事にして暮らしていました。

そこで、私はこんなに物にあふれた時代なのに、自分の選んだ物を大切に使う考え方を、素敵だなぁ、、、と思いました。

もちろん、欲しいものはある程度手に入るはずの大女優さんなのに、他のテレビ出演の時にも自分でリメイクした古い洋服を着ていたことがありました。

以前、樹木希林さんが出演されたテレビ番組で言っていた「もったいない」という言葉。

この言葉に込められた樹木希林さんの深い想いが、この章からもしっかりと伝わってきます。

第3章:老・・・老と成熟について、を読んだ感想

歳を取ったら、みんなもっと楽に生きたらいいんじゃないですか。求めすぎない。欲なんてきりなくあるんですから。

歳を取ったら楽に生きれば良い!先が見えてくる安心感がある、、、

この言葉!私も少なからずわかる気がします。

もちろん、若い時はこれから先どうにかして生きていかなければ!という強い気持ちや、このままでいいのか!といった追われるような不安もあります。

でも、歳を重ねていくにつれて若い頃のような強い欲も少しづつ落ち着いていきます。

もしかしたら楽に生きて良いのが、老いの特権なのかも知れませんね。

第4章:人・・・人間と世間について、を読んだ感想

私は、人間でも一回、ダメになった人が好きなんですね。

この言葉は、インタビューでの言葉ですが底辺を見たことがある人間は、痛みを知っているというわけなんです。

樹木希林さんが痛みを知っている人との話が面白いと感じるのは、おそらく心の器が大きいからですよね。

例えば、人生で辛い経験しても、その経験を通して自分の器が大きくなり人との関わりの中でも役に立つ時が来るということなのでしょう。

第5章:絆・・・夫婦について、を読んだ感想

ユーヤさんが人のことどうこういうのを聞いたことがない。オレはオレ、テメエはテメエで勝手にやれってなもんでしょう。人の悪口を言ったことがないのよ。そこが好き。男はそれでなくちゃね。

上の言葉は、1973年10月に電撃結婚後すぐに夫婦で雑誌のインタビューに答えた時のコメントです。

樹木希林さんといえば、ロックミュージシャンの内田裕也さんと結婚していましたが、40年以上もの長い間別居生活でした。

樹木希林さんが言うには、裕也さんはどこかに飛んで行ってしまうかも知れない性格の自分にとっての、重し!になってくれていたんだとか、、、

別々に暮らしているからこそお互いのことを思う、、、この章では、2人にしかわからない強い絆を感じました。

第6章:家・・・家族と子育てについて、を読んだ感想

社会に出て挫折するとまずいから、わたしのところで傷ついてもいいかなって。

樹木希林さんには、1人娘の也哉子さんがいます。

本の最初では、お孫さんを含めた7人で撮った写真のページがありますが、これがまた心温まる良い家族写真なんです。

この章では、樹木希林さんが、一人っ子の娘さんを育てた時のことを語った言葉に母親としての厳しさや深い愛情を感じました。

実は、決して甘やかすことのない厳しい態度は、わざと!だったようですが、わたしも同じ母親として自分の子育てを振り返ってしまいました。

第7章:務・・・仕事と責任について、を読んだ感想

いつまで経っても、人間として、何て言うか、豊かな人間に、どの方向へ行ったらなれるのかなぁって、役者としての仕事より、そっちのほうに興味が行ってるんですよ。

上の言葉は、2008年12月の雑誌のインタビューでの言葉です。

人のことが嫌い、、、煩わしいから

私は、そんな言葉もハッキリと言ってしまうような樹木希林さんらしいところが、テレビ番組を見ていてもとても好きでした。

人との関わりの中で人の裏側を見てしまう、、、

そんなところが、個性派女優としてのキラッ!とした輝きに繋がっていたんだろうな!と感じました。

女優としてよりも、まずは人間として豊かであることに興味があっただなんて!

第7章は、樹木希林さんが自分に素直に生きた人だった、、、と感じられる言葉がたくさん集められた章です。

第8章:死・・・生と死について、を読んだ感想

覚悟っていうのをすると気楽ですよ。

これは、乳がんで会見を開いたときの言葉です。

こんな時でも、落ち着いて覚悟!とサラッと言ってのけるなんて、なかなか真似できることではありませんよね。

ましてがんを受け入れて、覚悟すると気楽、、、だなんて!

周りの人に対してもなんて優しい言葉なんだろうと思って感動してしまいました。

心のモヤモヤが晴れて元気が出てくる書籍です。

樹木希林の人生観が素敵!

私は、この書籍を読み進めていく間に、人生についてしみじみと考えさせられました。

おそらく、生きていたら誰だって色んなことがあります。

もちろん、自分にとって都合の良いことばかりではありません。

もし、生きていく間に色んな壁を乗り越えることがあっても、自分の考え方の軸がブレなければそこまで戸惑うこともないだろうと思えてきました。

自分の人生を、あるがままに生きてパッといなくなる、、、

樹木希林【120の遺言】は、樹木希林さんの人生に対する考え方が伝わってきて、素敵な考えを持った人だったな、、、と思って感動してしまいました。

本当にいなくなったの?と今でも樹木希林さんがいなくなったことが信じられないくらいです。

樹木希林さんは、それほど存在感のある女優さんだったと思います。

まだまだ聞きたかったですよね。あの飾らない口調で語る言葉を・・・

女優・樹木希林さんに想いを寄せて

樹木希林さんが亡くなったなんて、今だに信じられない気持ちです。

あるがままに生きることを大切に、そして老いることさえも面白がって、、、

長年のがんともしっかりと向き合い、最後まで逃げずに自分の人生を演じ切った、、、

おそらく、樹木希林さんの人生はそんな感じだったのではないでしょうか。

女優としても一人の人間としてもキッパリと生きた樹木希林さんでしたが、、、

この書籍からは、樹木希林さんの後を追うようにして他界した内田裕也さんとの強い絆もしっかりと伝わってきました。

終わりに

生きることは、苦しいこと?、、、いえいえそんなことはありません。

せっかく生きるなら何でも面白がってしまいましょう。

樹木希林さんが生前語られた言葉を綴った書籍樹木希林【120の遺言】がそう教えてくれました。

人生の壁を乗り越えるための大きなヒントになる言葉に出会えますよ!

最後まで読んでくださってありがとうございました。

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